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心臓血管外科
心臓血管外科について
心臓及び血管の手術は患者様の全身疾患(多くは動脈硬化)に対する治療体系の中の一部であり、内科的治療成績と外科治療成績の関係によって治療方針が時代と共に変遷してきており、今後も徐々に変わっていくことが予想されます。心臓血管外科手術が始まり約40年を経て、人工心肺を用いた手術はほぼ確立され成績も安定してきました。現在は患者様の体に対してより低侵襲かつ質の高い(長期成績が良好又はQOL(生活の質)が格段に改善する)治療法が開発され、行われつつあります。そこで、我々の施設での取り組みについてご紹介します。
実績紹介
  2013年 2012年 2011年 2010年 2009年
全開心術
(off pump CABG・
胸部大動脈瘤を含む)
205例 172例 220例 213例 203例
腹部大動脈瘤手術・
末梢血管手術・その他
36例 53例 57例 55例 71例

※off pump CABGとは人工心肺装置を使用せずに行う、冠状動脈バイパス手術の事です。

*2008年以前の症例数はこちら

心臓血管外科の取り組みについて
1.虚血性心疾患
オフポンプ冠動脈バイパス術
冠動脈バイパス術では、より低侵襲化を目指した人工心肺を用いない心拍動下冠動脈バイパス術(オフポンプ)を行っています。人工心肺を用いない為、術後早期回復、術後合併症頻度の低下、早期退院、無輸血手術などが期待できます。特に高齢者、脳、肺、肝、腎障害などを合併したリスクの高い患者様に有用であると考えられます。これにより術後の合併症もごくわずかになり、術後10日から週間の早期に退院して頂いています。

動脈グラフトの多用
バイパスグラフト材料として以前は大伏在静脈(足の内側の表面近くを走る静脈)が良く使われていましたが長期開存性に問題があり、長期開存が期待できる両側内胸動脈(胸の内側を走る動脈)、両側橈骨動脈(前腕にあり、よく脈取りに使われる動脈)、右胃大網動脈(胃を養っている動脈の一本)などを多用しています。これにより長期生存率の改善、狭心症再発率の減少が期待できます。以下にオフポンプで動脈グラフトを使用した症例の術後造影を示します。

虚血性心疾患

2.心臓弁膜症と不整脈
弁膜症に対する手術法は、人工弁による弁置換術と弁修復術があります。新世代の人工弁は機能・耐久性とも格段に向上していますが、ワーファリン(血液を固まりにくくする薬)を服用しなくてはならずそれによる出血等の副作用もあります。一方、弁修復術は自己弁温存を図るものでありワーファリン服用の必要がありません。当院では弁修復術、特に僧帽弁に対する修復術を積極的に行っております。また僧帽弁疾患には心房細動が合併することが多いですが、それを洞調律に戻すメイズ手術も積極的に行っています。これらにより心房細動を伴う僧帽弁閉鎖不全症の患者様に対し、修復術+メイズ手術によって自己弁温存+洞調律となり術後の心機能、QOL両面で格段に向上することが期待されます。以下僧帽弁修復術+メイズ手術後の心電図を示します。

臓弁膜症と不整脈

3.胸部・腹部大動脈瘤
大動脈瘤の治療は外科的手術が基本です。ただ高齢者、脳・肺・心臓・腎臓などの合併症を有したリスクの高い症例に対してはカテーテルで行えるステントグラフトが良い適応になると考えられ、当院では関連施設と協力して行っております。

胸部・腹部大動脈瘤

スタッフ紹介
副院長兼心臓血管外科部長 正井 崇史
<専門医等資格>
心臓血管外科専門医  日本胸部外科学会指導医
日本外科学会専門医
大阪大学医学部臨床教授
<略歴>  
昭和58年3月 金沢大学医学部卒業
昭和58年7月 大阪大学医学部第一外科入局
昭和59年1月 社会保険紀南総合病院
平成1年4月 大阪警察病院
平成7年4月 大阪大学医学部第一外科助手
平成8年8月 米国テキサス心臓研究所研究員
平成10年9月 大阪労災病院心臓血管外科副部長
平成15年1月 りんくう総合医療センター心臓血管外科医長
平成16年1月 同           心臓血管外科部長
平成17年7月 特定医療法人渡辺医学会 桜橋渡辺病院
  心臓血管外科部長
平成25年2月 同       副院長
平成26年5月 同       副院長兼心臓血管外科部長
副院長兼
心臓血管外科部長
正井 崇史
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