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副院長のつぶやき
副院長 林 行雄
怪物復活か?
2018年5月7日 つぶやき109
 プロ野球が序盤の1か月が終わり、タイガースは相変わらずの貧打でピッチャーが2点以内に抑えないと勝てる気がしません。ここ数年ずっと同じ状況ですが、阪神のスカウトに見る目がないのか、金の卵を育てきれない監督・コーチの責任なのか、元阪神監督の野村克也さんが指摘するようにマスコミが悪いのか、結論は出るはずもないのですが、金本監督もそろそろ結果が出ないとファンも黙っていられないかもしれません。個人的には1年でいいから掛布監督を見てみたいし、掛布でダメならしばらく優勝は我慢するか、という気持ちがあります。いずれ、近い将来は鳥谷監督になるでしょうから、それまでのつなぎとして掛布のワンポイント、だめかなあ。

 今シーズン、清宮以外ちょっと大きな話題がないためでしょうか、開幕前から中日に入団した松坂の復帰に関心が寄せられています。中日が松坂獲得に動いたのは観客の減少に悩む球団の台所事情とする意見もありました。確かに松坂登板の日の客入りは上々のようですのでビジネスとしてはうまく行ったといえそうです。開幕前のマスコミの論調はおおむね彼の活躍に否定的でしたし、私もかっての怪物と言われたころの松坂ではないし、先発しても5、6回までもつかどうか、という見立てでした。ところが、フタをあけると予想外?の活躍に、日本人の判官びいきも手伝ってか、勝利投手になった翌日のマスコミはこぞって”怪物復活”と書きたてていました。年齢的にも野球選手としてはそろそろ年貢の納め時ですし、体力的にも厳しい状況でしたので、白星を献上したDeNAには悪いですが、彼の復活に中日ファンのみならず、拍手・拍手だったと思います。

 高校を卒業してプロ入り、1年目からチームの主力として活躍した選手は当然のことながら松坂を含めてほんのひとにぎりです。もはや”懐メロ”の領域ではありますが、私の小学校時代、野球と相撲しかなかったころでは巨人の堀内投手と阪神の江夏投手が双璧でした。なかでも江夏投手の出身は大阪学院高校(大阪府吹田市にあります)、当時も今も高校野球では無名といっていい高校ですが、実は私の小学校時代の自宅に一番近い高校で野球部のグラウンドはもっと近くにありました。普段は鍵もかかっていなかったので高校生が練習を始めるまでは子供たちの草野球場でした。小学校の低学年のころは高校生の練習をネット越しに見るのが楽しみで、あのころ、子供の目にやたら早い球を投げる投手がいて、キャッチャーミットに吸い込まれる時の音響のすさまじさに友達同士でブルペンのそばにたたずみながら”すげえなあ”と感心していました。今から思えば彼が江夏だったのかな、もう確かめようもありませんが。

 その後私の印象に残る選手をあげるとPLの清原と桑田、金沢の星稜高校のゴジラこと松井でしょうか。いずれも球界を代表する名選手です。そして松坂、最近では大谷、藤浪が浮かびます。最近の藤浪の低迷にはトラキチとしてはなんとかしてよ、という気分です。彼が計算できるようになれば、久々の美酒に酔うことも絵空事ではありません。一節には彼がイップスという話もありますが、潜在能力には文句なし、やはり育て上げられないのはコーチの責任?メディアの中にはまさかのトレードという話もチラホラ。確かに環境が変われば復活もあるかも、でもいくら復活してもタイガース以外ではそれは御免蒙りたいですね。